しかし、いきなりではあるが、この地図からコウホ地を見つけ出すのはなかなか大変なことだ。コウホ地 (1) は<ゴミを燃やすところ>のそばだから、まずはそういうところを目印にして探すことになる。ところがそんなゴミを燃やすためのドラムカンはいたるところにあるのだ。方々歩きまわって、ようやくスケッチと同じ川の堤防みたいなものを見つけると、そこは案外ふるさとセンター田総に近いところだった(この時点では、地図上のふるさとセンター田総の位置を勘違いしていた)。小屋も物置もちゃんとある。<ゴミを燃やすところ>から<小屋>までの歩数もほぼ同じ。そこがコウホ地 (1) であると確信する。
スケッチにある通り、畑は相変わらず休耕中だけど、トマト、ナス、カボチャなどは今も植わっている。こうして一年前の絵と照らし合わせる行為は、それだけでもなかなか楽しい。ただ、<小道>といえるものがどこにも見当たらなくなってしまっていた。 |