#コウホ地
(3)
テントをリュックにつみ、サイタニさん宅を探す。新築の家。インターホンごしの会話。
「灰塚アースワークの参加者で、木の下に一人用のテントをはりたいんですけど。」
「ムリです。」
いきなり断られ驚く。
「一日だけなんですけど。」
「困ります。」
断定的な口調。何の説明も出来ないまま、チラシを置いて帰る。サイタニさんは、ぼくが来るのをあらかじめ知っていたように感じた。残念だった。でも、木の下へ戻り、しばし、のんびりしてみる。木の根元に紫のきれいな花が咲いていた。
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