#コウホ地 (4) |
- 一本へだてた道から、チラリとちょっとした草地が見えた。咲き乱れる花の向こうに見えた。
- 須佐神社と書かれた鴨居を抜けていくと、すぐにその草地はある。
- 低木が4本生えている。日陰は出来ないが、いい感じだ。
- 田口さん(酒屋)の草地だと、おばあさんに教えてもらった。
- そして、去っていくおばあさんの後ろ姿があまりにステキだったので、写真をとりたいと思って「すいません」と声をかける。聞こえなかったようだ。「すいません」。もっと大きな声で「すいません!」、叫ぶように「すいません!!」。でも、どんどん歩いていってしまう。とても不思議な気分になったので、追いかけず、でも、失礼してこっそり写真をとらせてもらった。おばあさんは、不思議な生き物のようだった。目の前からいなくなった今となっては、マボロシのようだった。
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![おばあさん](./img/04bsn.jpg) |
おばあさんは、不思議な生き物のようだった。・・・マボロシのようだった。 |
- おばあちゃんも、ぼくが話しかける前、この草地のはしで、しばし腰を下ろしていた。今日は、ここに泊まりたいなぁ、と思う。
- 谷口酒店(田口ではなかった)に行く。初老の女の人がいる。聞くと、今は、谷口さんの土地ではないので、返事をするわけにはいかない、とのこと。広島に出ている人のモノになっている、ということ。名義がちがう、という事。でも、よく聞いてみると息子さんのモノであるらしい。(えっ、それなら…)と思うが、「あそこは出来ない、ということにしておいて下さい。」と強い口調。そして、いなくなってしまった。うーん、けっこう難しいもんだなぁ。ちゃんと説明したのにな、と思う。
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