- 今日は、土曜日だから100円市をやる日だ。100円市は、テントを張った公園の脇の小道を下ったすぐでやっている。8時頃行ったら、いいものは売れてしまったという。5時半くらいから、お客さんが来るらしい。早起きなのだ(トマトとお茶を買った)。そこで、お茶を飲んでいたら、買い物に来た近所の秋山さん(母と娘)が、朝ごはんを食べさせてくれる、という事になった。
|
|
買い物に来た近所の秋山さんが、朝ごはんを食べさせてくれる、という事になった。 |
- 秋山のおばあさん(72才)から話を聞いた。
- 父親は、面倒見のいい人で、子供のころ、乞食がよく来た。乞食のことは「ホイト」と呼んでいた。最後に来ていたホイトは、一本足で杖をついて、ボロを着ていた。首から袋を下げて、そこに米などを入れてもらっていた。ボロの竹の笛を背中に背負っていて、でも力が足りないのか、かすれたような音しか出せなかった。それが「ハチが刺せばブンブン」と聞こえた。秋になるとやってきたのだが、怖くて、おそろしゅうてならなかった。
- また、父親に似たのか、秋山のおばあちゃんも面倒見のいい人で、最近、油づけで動けなくなっていたカラスを助けた。ママレモン一本使っても、油はよく落ちなかったが、2日程庭で飼っていたら回復した。飛べるようになっっても、近くの工場の屋根から、カーオカーオ、としばらく鳴いていた。まと、散歩していても、カーオカーオ、鳴いて、秋山さんが、カーオカーオ、というと、ずっと返事をしたという。
- 大正から昭和始めにかけて、ハワイへ出稼ぎ移民する人が多く、父親も2年程行ったし、主人もハワイ生まれだ。サトウキビの栽培をしたらしいが、いい稼ぎになった。そのままハワイにいる人も多かった。カナダやブラジルへ行く人もいた。
|