2000年6月2日(金) リゾート地、ムイネーへ!
妻: イムちゃん今日はリゾート地、ファンティエット近くの町ムイネーへ。シンカフェのオープンツアーバスで行く。出発が7時半と早かったので6時には起きて7時にゲストハウスをチェックアウト。夫はその時、GHの女の子に名前を聞いた。イムという。同じ発音と声調でタイ語では「微笑む」という意味になる。黄色い麺ベトナム語では何かな。ホーチミンに戻ったら、またこのGHに泊まると約束して出掛ける。すぐそばの屋台で豚肉入りの黄色い麺(スープ)を食べてシンカフェへ。この日、Thuyen 君はメコンデルタ1泊のツアーでシンカフェ前にいた。挨拶をしてバスに乗り込む。大型バスに乗客は9人。これで元が取れるのかな。Thuyen 君のお給料もちゃんと出るかな。
休憩 1時間半位でバスはトイレ休憩。ガソリンスタンドに停まる。横のお店屋でカフェスアをたのむ。10分の休憩後バスは発車。すると、夫が「あのパン食べたいな」と言う。あの揚げパンのことだ。はい、はーい。ん? ない! 冷や汗ものでよく考えてみたら、朝食を食べた屋台のテーブルに置き忘れてしまっていた。夫が買ってくれた揚げパンも、ココナッツ・キャンディ工場で持って帰ったスプーンも、大韓航空のおつまみもスプーンもみんななくなってしまった。夫よ、Xin loi ・・・
夫: 妻は不機嫌なときと落ち込んだときの見分けがつけづらい。このときもまた不機嫌になったのかと思い、ファンティエットまでの車中、私は寝たフリをして過ごした。ファンティエット市内には11時半頃到着。田舎の港町といったところか。バンガローバスはそのまま町を素通りし、リゾートホテルなどが並ぶムイネー手前のハムティン周辺まで走る。バスの添乗員に何ドルくらいまでのホテルに泊まりたいかと訊ねられ、最初、妻は8〜10$と言っていたが、添乗員から12$くらいまで何とかならないかと言われ、承諾。ところが結局着いたホテル(HUONG BIEN MUI NE)は15$の部屋が満室で、8$のバンガロー(ファン/共同シャワー・トイレ)に泊まることになった。
妻: サイクリング竹(?)とココナッツの葉っぱなどでできたバンガロー。蚊帳もある。夫はその蚊帳に非常に喜んでいる。自転車を2台借りて探索に出掛けた。高級ホテルがある周辺までにはかなりの距離がある。途中、ツアーオフィスみたいなところ(HANH CAFE)で昼食。私はシンガポール風焼きそば。シンガポールでこんなの見たっけ? 砂浜その後、更に遠くまで行き、サイゴン・ムイネー・リゾートというホテルのレストランでメニューを見せて貰う。値段を確認して、今夜の夕食はそこにしようと決定。ホテルの庭も探索。私達の泊まっているホテルと砂浜の白さも違うような。それにしても、夫も私も昨年のタイー韓国旅行と同じ服。これじゃ、タイとベトナム、写真を較べても区別がつかないかも。
夫: リゾートお庭しかし、やはりタイのサムイ島とまだまだ未開のムイネー・ビーチじゃ、いくら我々の服が同じでもバックの景色がちがうんじゃないかな? なんだかんだ言って、タイのサムイは完成されたリゾート地ですよ。整備のされ方が、ホテル(高級ホテルであっても)の庭からビーチ、海そのものまで全然ちがうもんね! 野ざらしの自然に身をゆだねるか、高級リゾート感あふれる人工楽園を楽しむかは人それぞれ、もしくはそのときどきによりけりだと思う。ただ、私にはときどきこの一帯が妻の実家のある総領町と重なって見えてしまって、それが不思議! 総領町には海はないのにね。
ヌックマムそれから書き損じてならないのは、この一帯がベトナム第2位を誇るヌックマム(魚醤)の産地だということだ。街道沿いにはヌックマムのツボを並べた家がところどころで見られ、その近くを通るたびにプーンと匂いが漂ってくる。我々夫婦は根本的にこの類のもの(ナムプラーなど)が大好きなので、この匂いは大歓迎なのであるが、苦手な人にはちとつらいかもしれない。ところで、Web ではこの匂いってやつばかりはどうにも再現ができないもの。それとも嗅覚のデジタル化も研究が進められているのだろうか?
海へサイゴン・ムイネー・リゾートで、日本では滅多に味わえないカニやロブスターの値段をしっかり確認後、自分らの宿泊するホテルのバンガローまで戻り、その前の海で泳ぐ。波が荒く、その波で砂が巻き散らかされてるようで、海水は浜から200m先くらいまで濁っている。浜から100mくらいのところまで行っても、水深はまだ膝元あたりなので、遠浅の海のようだ。200m先くらいから海の色が青緑になっているので、そこから急に深くなっているに違いない。今回、私はウンチの妻がそばにいるので、そこまで行くようなムチャなことはあまりしなかった。
妻: 夫はもっと海でムチャしたかったのね。夫よ、泳ぎが下手で Xin loi ・・・ 水着は持って来ていなかったし、サイゴンでもここでも買わなかったのでタンクトップと短パンで泳いだわけだけれども、海って楽しいね。泳ぎ終わって、バンガローに戻り、着替えをしながら、試しに蚊帳を張ってみる。すると、どうも寸法が合わない。夫が持参した紐やゴムを利用して、何とか蚊帳らしくなったので、これでいいかな?ということにして出掛ける準備をする。そう、私達は夕食を食べる為にサイゴン・ムイネー・リゾートへ25分かけて自転車(ライトなし)をこいで行く。道に街灯はないし、真っ暗。私の実家がある町ももう少しは明るいぞ。ロブスター高級ホテルでのシーフードの為に危ない思いをして行く私達も私達だ(その割にロブスターもカニも二人で一匹ずつ。ハハ・・)。ロブスターをハシハシ食べる。おいしー。思った程大きくなかったけれど。そして思ったほど高くなかったので私達のテーブルについてくれた女の子にチップをあげる。それから、また暗闇の中を自転車で私達のホテルへ。夫が後ろから時々懐中電灯で先を照らしてくれる。星もきれい。ホテルに帰ると疲れて服も着替えず顔も洗わず眠ってしまった。
夫: ウェイトレス5月30日付の筆談で妻はベトナムでは「!」という美人も、かっこいい人も見ていないと書いていたが、私にはこの私たちのテーブルについてくれたウェイトレスの女の子もなかなかだったのである。豪華リゾートホテルの豪華料理というには、ロブスターちゃん、ちょっとしのびない大きさだったけど、でも、美味しかったな。何となく雨の降りそうな雲行きで、ゆっくり腰を落ち着けてられなかったのが勿体なかったけど、こんな真っ暗闇の町では、あまり遅くなるのも考えもの。それに今回の旅は、休む間もなく慌ただしく動き回る短期旅行だから、二人とも体がぐったり。何しろバンガローに戻って電気も消さずに寝てたわけだから。

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