ゴダール初の3D映画『さらば、愛の言葉よ』を観にシネリーブルへ。
手前と奥でペラペラの3D画面(2D×2)になるのはなんとなく予想していた通り。
ところが異なるシーンを左右で見せる3D映像が途中で混ざり、脳がうにょうにょになった。
そのおそらくは世界初の脳うにょうにょ3D体験が話題となり、あのアメリカでも結構ヒットしてるらしいんだが、ゴダールは必ずしも悩うにょうにょ映像を奇を衒って流していたとは思えない。同時に映し出されるので正確には捉えきれないが、その二つの映像は全く関係ないものをコラージュしていたのではなく、ストーリー上の非常に近しいシーンを、視座か時間を少しずらす感じで見せていたように思うのだ。
だから自然と脳はそれを整合しようと働き、記憶の層がそれらを結んでるんだか結べてないんだかわからない、そういう意味で脳うにょうにょ状態に陥る。今後これを真似する3D映画は出て来るだろうか。なんとなく肝心なところを踏み外して、うにょうにょしない滑ってるだけの作品が出てきそうな悪寒。
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