otarakoさんがメッセージ付きで flickr にアップされた写真「チロ&クロ」にはコメントもリブログもしてしまったが、その写真の背景としてあるストーリーも含めて、しみじみ何度も見たくなるところがあるので、流れの少ないここにも転載して留めておきたい。
感嘆馴れせず、褒め上手でもないので、SNSのコメント自体あまり得意ではないのだが、写真についてコメントするというのは殊更難しく感じることがある。なもんで、flickrもInstagramも言いたいことがあっても「いいね!」だけで済ましてしまうことが多いんだが、案外実際問題として「良いですね」としか言いようがなかったりするというのもまた事実なのである。
自分の場合、目が細部に行きがちなので、細部について質問したりツッコんだりというのはコメント常套手段だが、もう全体が良いときはとにかく「良いですね」しかない。その「良いですね」を全面的に感じたのが「チロ&クロ」で、そこにまた付いてきたお話がうちで飼ってるヨシノボリのことを想起させてくれたりともう本当に形容しがたい心への染み渡りようなのである。
チロは何を見ているんだろうなぁ。
via otarako「チロ&クロ」
2匹は兄弟です。義兄の家の縁の下で産まれました。3年前の雪の日、産まれて間もないチロは栄養失調で玄関先に倒れているところを姪が保護し、それ以来義姉が面倒を見てきました。2匹の他にも兄弟はいますが、家の中まで入ってくるのはこの2匹だけでした。今年に入り、チロは体調を崩し何度も嘔吐し病院で診てもらうもなかなか良くならず自らの死期を悟ったのか戻ってこなくなりました。クロはチロを探しているのか、何日も家を空け、戻ると死んだように眠りまた出かけているそうです。
昔、父が猫は自分の死に様を見せないんだという話をしてくれたことを思い出しました。野生の動物はみんなそうなのでしょうか。本能とはいえ達観しすぎてる。
もう君に逢えないなんて寂しすぎるよ。