くちびるに歌を

ガッキーが番宣であさイチに出たときの内容が気になって三木孝浩監督『くちびるに歌を』を大阪ステーションシネマまで観に行った。
平日の11:35〜13:55というふつうに働いてる人には行けない時間帯で、席も30%程度しか埋まっていなかったが、見事に老若男女がバラバラに勢揃いしてる謎の客層。両隣は間空けて一人で来てるオッサンだったが、左右前後から全篇通して啜り泣く声が聞こえてきた。自分もそれに加わっている(汗)

くちびるに歌を

ストーリーは要旨まとめるの苦手なんで以下にコピペ。

長崎県の離島・中五島中学校。
産休に入る音楽教師の代理として、数年ぶりに故郷に戻った柏木ユリ。東京でピアニストとして活躍していたという美人の柏木に興奮する生徒たちをよそに、柏木はなぜか冷たい態度で頑なにピアノを弾こうとしない。嫌々合唱部の顧問になった柏木は、もともと女子だけの合唱部に男子を入部させ、混声での全国コンクール出場を決めてしまい、合唱部は大混乱。

そんなある日、柏木は課題曲の「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」の練習のため、“15年後の自分へ手紙を書く”という宿題を出す。責任感が強い部長のナズナ。引っ込み思案だが合唱に魅せられた新人サトル。柏木は、明るくふるまう15歳の生徒たちが、実は誰にも言えない悩みを抱え、みんながひとつになる合唱に救いを求めていたことを知る。そして、自らの悲しい過去から弾けなくなっていたピアノ、そして生徒たちとも向き合うように。
しかし、待ちに待ったコンクール当日、ある事件が起こり・・・・・・

柏木と中五島中学合唱部による、最初で最後のステージの幕が上がる。

ヤフーのユーザーレビュー見てたら辛口評で「※映像解像度はあまり良くありません。」とあったが、これは監督がわざと狙ってそうしてたんじゃないかと思った。むしろノイズフィルター入れてるくらいの。他このユーザーはもう一歩踏み込んだ内容・表現を期待するコメントを繰り返しているが、そこも手を出さないのがこの監督の手腕なんじゃないかと思った。

140分は全く長く感じず、敢えて難を言うなら、合唱部の二人に話が集中しすぎていて、他の部員の抱えている悩みなどももう少し見えてたらなとは思った。ともあれ、五島列島の描写は素晴らしい。啜り泣きの合唱が始まる前から自分は坂が映っただけでもうちょっとうるうる来てた。

あと、この手のあるあるだけど、エンディングで掛かる主題歌のアンジェラ・アキの歌が余計。
映画原作がそもそもアンジェラ・アキの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を土台としているので、使う分には全く問題ないのだが、できればCM用だけにするとか、冒頭でさらっと入れちゃうとかそんな感じにしてほしかった。上手いのはアンジェラさんなんでしょうけど、生徒たちの合唱の後に聴いちゃうとね。なんだかな〜になっちゃう。

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