ちびのぼ、と言ってもチビヨシノボリたちの中では一番大きなお兄さん格の存在なのだが、ここ最近あまり姿を見ないなと思っていたら、今日ブクブク脇の石の上に横たわっていたり、水草の上でぐったりしていた。どうしたんだろう?とよく観察すると、痩せ気味になっていて、尾びれあたりが傷んでいた。
思えば来た当初はやたらと水槽の壁に体当たりするように水中を上下するばかりで、一番身体が大きい割には縄張り争いをする様子もなく、珍しい個体だとは思っていたのだが、段々その上下活動も落ち着いてきてはいたので特に気を留めることもなかった。
それが尾びれの傷に衰弱ぶりと水槽の水に合わなかったのか、いじめられてたのか?
直接追い回される瞬間は見ていないので何とも言えないが、先日、エビも一番大きなエビが脱皮後にいじめに遭い、慌てて別水槽に待避させたこともあったので、同様のことが起きていたのかもしれない。このヨシノボリも一時待避を考えはしたが、少しかわいそうな身体振りだったので、淀川で捕まえた場所に放しに行った。もちろん淀川でも同じヨシノボリのいじめに遭うかもしれないし、ザリガニや鳥などに食べられてしまうということもあるかもしれないが、でも、何となく彼は淀川でこれからの生を送った方が幸せだろうと感じた。少しでも長生きしてほしいものだ。