大津の「ながらの座・座」で開催されたdeep大津・unknown大津シリーズ3
「なぜフェノロサは三井寺に眠ることを望んだのか?─お話と法明院散歩と」へ行った。
お話は三井寺執事長の福家俊彦さん(13:30〜14:30)。
その後、車で法明院に移動し、フェノロサとビゲローの墓参り(15:00〜16:30)。
福家さんは学生時代、美学を学ばれ、ヘーゲルを研究されていたという。
「福家俊彦 ヘーゲル」で検索すると立命館大学1982年の論文に
「ヘーゲルの『美学講義』をめぐって」というタイトルの彼の論文が出てくるのだから
世の中便利になったものである。
イベントタイトルのお題に対する回答は、文献が残っていないので想像でしか答えられないというものだった。改宗の話や再婚スキャンダルについては些事だと思ってあまり重く捉えてなかったので、話を聞いて視点が変わった。
フェノロサがいなかったら日本美術はどういうものになっていたか。
政治力学の狭間で生まれた単なる偶然が遺した形跡は良くも悪くも大きい。
それにしてもフェノロサの墓のところにカタカナで書かれた「フェノロサの墓」は何とかならないものか?と思った。