親旧（チング・友達）
p.118
私の母、ムン・サンヘ女史
私は本当に福が多い者だ。23歳の差異、友達になることが自然なことではない年齢の差異と
母親と子息間という特殊な状況をみんな克服し、母親のように良い人と友達になれたのだから。
あなたは人を疑う術を知らない純粋さをお持ちで、今もとても慎ましく、昔からの友達でいらっしゃる。
私の遊び友達、議論相手ー恋愛に対することも、職業の問題も日常の些細なこともみんな
母と話す。私も今も少し成長して、母の心強い友達になってさしあげることができて嬉しい。p.119
キム・ユニル
この子は3歳幼い弟で、幼児の時と子供の時にはもの凄い美少年だったけれど、
今は大分雰囲気がある成年に成長した。
弟というのはーーー問題を起こしても、こっそりと頼りになる存在であるようだ。
平素には弟の本分として、非常時には兄のモードに急変するこの子は、自慢ではないけれど、
とても良い子だ。運良くも似ている分野で働いているために、同僚として立つのは勿論、
友達として、ボディガードとして、ボーイフレンドの代用として、活用度が高い。p.120
モンシリ＋ラファエル＋トビー
このトリオに関して、何を話さなければならないだろうか。
動物は人間の友達...ではなくて、 愛玩動物は自身が人間だと思っているのだ。-_-;モンシリは丸々太った見かけとは違って、野性的な容貌を誇示している猫だ。彼女は動いている
おもちゃと時々家の中に入ってくる虫に熱狂し、夏はずっと18階建ての高さにもある家の窓の
防虫網にくっついて鳴いている蝉達を捕ろうと随分努力した。
丸くて平たい掌で私の顔を撫でて、愛情と関心を要求することと、場所を問わずひっくり返って
ごろごろと愛嬌で私をとろかすことが、この子の主立った技だ。ラファエルはホモ少年みたいだ。
中世に人間として生まれていたら、どこか君主の愛童の正道をいっているのではないだろうか。
シャム種の特徴であるハスキーな声とひどい人見知りを遺伝子に持っているのだが、人見知りが
どの程度かというと、一旦家に既存の家族ではない誰かが訪問したら、私でさえ探すことの出来ない
どこかに隠れて、訪問客がみんな帰るのを待つのだ。勿論、こんな境遇のお客さんが帰らなければ、
呼んでも、絶対出てこないのだ。
しかし、 普通の時はかすれたような哀絶の声で「にゃああああ〜」と鳴きながら、私の膝に座り、
倒れ込み、不思議な目つきでじっと私を見て、スキンシップを要求するのが特徴。トビーはプロだ。
どういうことかというと、愛玩犬が備えなければならない素養をみんな持っているということだ。
時々、私はこの子が「全国愛玩犬素養教育センター」とか「全国愛玩犬魅力研究所」のような教育機関で
最小限の6ヶ月程度の教育課程を修了し、帰り道で主人を待つんじゃないかという疑心を抱くときがある。
特技は喜びのダンス、歯を露わにしてくしゃみをしながらの笑い、可愛そうな表情の演技、
可愛そうなポーズを取ること、ご機嫌取り。
p.123
ソン・セイン
彼女ほど私を完全に理解している人がまだどこかに存在するだろうか？
彼女は私の身上に良くないことがあれば、私が何も言わなくても「ユナ、最近大丈夫？」と電話を掛けてきて
私も彼女もすぐに他の人達と違うと感じる各自の価値観と人間観が相当部分一致している真実の同僚の意識を
感じていて、それだけでなく、気圧変化に敏感に影響を受けるという、とても面倒な低血圧を共有している。
どこかに私の考えのまま理解する人がいて、その人と友達になることが出来るというのは、どんなに考えても
とても低い確率の好運だ。p.124
ファン・ボリョン
彼女はアーティストだ。
美術と音楽の両方面にみんな尋常ではない才能を持ち、社会の既存の秩序に吸収されることのない
自由な霊魂を持っている。
不慣れな生、しかし、人間が作っておいた何にも汚染されていない。
そして、彼女のことを考えると、少し不憫で、少し胸が痛い。
時々、どこか暖かい島国のユートピア志向の共同体を探して、彼女を送ってあげたいと思う。
p.125
チョ・ヨンギョン
私の16年知っているチョ・ヨンギョンは敏感で霊感が発達した人で、たとえ、今は1年に1回会うのも
大変でも、私達は時々お互いの夢を見て、遠く離れているお互いの存在を感じたりする。私達は無理に
連絡して会わなくても、いつも偶然を装った必然で、全然予測できなかった場所で、とても適合した
時期に遭遇し、どんな意外な遭遇でも、昨日別れた人のようであることができる。
人と人の間の因縁というのは、このように強く、大切なことだ。p.128
ナム・ヒョンミン
率直に言えば、私が女子大を志望したのは男子達の集団に対する一種の偏見のためだった。しかし、万一、
私が男子の中にはナム・ヒョンミンのような人も存在するということを知っていたなら、「女子大でなかったら
大学には行かない」と固執しなかったのだ。この人はクールでロマンティックで、情緒豊かで、私をとても
理解している。それに、万に一つ、私が極悪非道な犯罪を犯したとしても、この人は私の側に立って
くれるであろうと、私はとても自信を持って言える。p.129
チュ・ミジョン、ソン・ヒョナ、パク・ソンミン、キム・テヒ、ソン・ミョンジャ、ィム・ジナ、イ・ジェヨン
この子達は大学の同窓だ。
93年に入学してから今まで、もう9年間もの間私を含めて8名、少なくはない人員がケンカも中傷することも
なく、平和な、考えてみれば、至極、教科書的な交友関係を持続してきた。
いつの間にか、半分以上が結婚し、お母さんになった友達もいるし、特殊といえば特殊といえる職業を持った
私へ、特殊でないけれど、特別な人生の方式を静かな声で深い情を持って教えてくれている大切な友達だ。p.133
キム・ミンジョン
彼女はもう13年間、私のベストフレンドリストで確固不動の地位を守っている。
友達を作るのは簡単だけど、その友達が変わらないというのは大変ではないか？
彼女は良い意味で13年間、何の変化もない。
たとえ、今は「ピカポンチョク」という広告会社でよく働くキャリアウーマンとして勤務しているが、
私は彼女の正体を知っている。もっとも、彼女も私の正体を知っている。p.134
Jaurim
私のチームメンバー達は私を除けば、みんな男子だ。
大韓民国の男子達の中でこんな人に一度に3人会って、一つのチームになったのは、象が針の穴を入るのより
大変なことだ。
権威の意識も、多くの人が持っている勧められない偏見も、融通のきかなさも、自己本位の利己心も、
適当でない固執病のない。
驚くべきじゃないか！！！p.136
イ・ソンギュ
この人は乙女座は。恥ずかしがりの処女のようだ（そうだと、魚座の私が魚みたいだということはない）。
一日もおかず、毎日、夕にはお酒と月を友としているという話しもあるが、それは、この人の内部の
詩人の顔を見せてくれているエピソードだ。彼は真正のロマンティストだ。p.136
キム・ジンマン
この人はいつも少し比例が会わないサイズの頭を傾けて眠っていたり、爪を手入れする様をしているけれど、
その周辺の誰かに良くないことが起こったら、先ず、頼りになる人物だ。それほど、彼は繊細で暖かい人だ。
自身の人生に対して少し諦念したように見えるのも、彼の理想主義的な性向を見せてくれている部分だと思う。p.137
ク・テフン
この人は男子でO型で長男だ。
この3単語がこの人を一目瞭然に整理してくれるのだ。
彼は自身の誕生日も度々忘れてしまい、時間の約束なんてことには囚われないのだ。
しかし、周辺のみんなが自身を好きになるようにする能力を持っている。リーダーシップ、明朗快活、
楽天性、生まれつきの善良さ、健康さ。