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        私は未熟なタイプの人間です。
        現在も未熟で、過去には更に未熟でした。
        未来にも私の未熟さはずっと続くことと思います。
        私の中には無限大の未完成があります。
        その未完成がいつも渇望を呼び起こします。
        その未完成が私をして歌を書かせ、歌わせるのです。
        まるで遺伝子の中にそれ以上存在していない故郷が刻印され
        いつもどこかに帰って行きたい異邦人であるかのように
        私はいつも恋しく、渇望し、寂しいのです。
        もしかすると、人は
        恋しさ、渇望、寂しさのために
        生まれるのかもしれません。
        どこかに帰って行くために
        生まれて死ぬのかもしれません。



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